忍者ブログ
日記だったり、ネタだったり、備忘録だったり。 若鶏のからあげ先生が日常をユーモラスに描きます。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

獅子舞、獅子舞、浅田舞

明けましておめでとうございます。
若鶏のからあげでございます。

2015年も始まりましたね。

2015年とは

20世紀少年では西暦が終わり、ともだち歴が始まり、
バック・トゥ・ザ・フューチャーでは
1985年からデロリアンでタイムスリップした未来であり、
エヴァンゲリオンでは第三使徒サキエルが襲来した年で、

なんかとんでもないことが起こりそうな年です(ネット調べ)

何かすごく未来に来てしまった感じがありますが、
あいもかわらず、僕はこのブログを書き続けようと思います。

たまにサボるけど。




今年もよろしくお願い致します。









ジョイプル!

拍手[0回]

PR
からあげの国にお越しくださいましてありがとうございます。

昨日イベントで餅つきを昔ながらの臼と杵で5回ほどついたら
両腕が筋肉痛で、取材に応じるときの佐村河内みたいになって
お箸もうまく持てません。

キーボード激遅なので、今日はここまでにしときます。

拍手[0回]

若鶏のからあげ入社7年目。

上司の蝶野課長にコラボ商品の依頼が来た。
CASシステムという野菜を長期保存するシステムで出来た
ナスを使った商品の開発だ。

依頼内容は2つ。
1つはうちの会社のブランドとそのナスでレトルト商品。
もう1つは、うちのレストランのメニューの中にそのナスを使ったメニューを出す。

売りは旬のナスを旬の時期に保存して、
冬でもいつでも安定して使うことができる

というもの。

まあ極々普通の依頼だったんですが
蝶野課長が、依頼してきた牧さんという人をものすごく持ち上げる。



「とんでもない人が来た。」


「奴は元大手広告代理店の凄腕の広告マンだよ。」


「まじ自信がすごいよ。その場でどんどん決めていっちゃうから!」



打ち合わせが終わった蝶野さんがそんな風に言うので、
そんなすごい人なら一回会って、僕も刺激を受けてみたいなぁ
と思っていた。


スケジュール的には一度うちで調理してみて、
レシピを教えてもらったら、それをレトルト加工の会社に渡し、
レトルトにしてもらうというものと

メニューの中に盛り込んで、
今度の忘年会、新年会シーズンの宴会料理として組み込む
の2つの軸で動き始めた。


蝶野課長と牧さんの電話でのやりとりが増える中、
僕も牧さんの電話を取ることがあった。


「あぼー、ばぎですげどー!」


電話機が悪いのか滑舌が悪いのか、ほとんど聞き取れない。
蝶野さんに電話を代わると、普通に会話をしているので、
僕の耳が悪いのかと思って

「蝶野さん、この牧さんの電話って音わるくないすか?」

と聞いた所、


「バカ、そんな失礼なこというな、すごい人なんだぞ。」


と返ってくる。


蝶野課長は心底、牧さんを尊敬しているようだ。


月日が流れ、

蝶野課長が都合により会社をやめることになり、
後任に中井部長が来ることになった。

コラボ商品は中井部長に引き継がれた。


レトルト商品の試作品が出来たと調理部から
連絡があったので、中井部長と牧さんと私も同席して
初めて対面した。

牧さんは至って普通の人だったが、
ボソボソ話すので話は全く聞き取れなかった。
電話がおかしいと感じたのはボソボソを聞き取るために
受話音量を最大にしているんだなということがわかった。


牧さんはすでにレトルト商品のパッケージを持ってきていた。
さすが、仕事ができるなぁと中井部長と一緒に感心して見ていた。

また、うちの購買部との打ち合わせで、
冷凍保存した旬のナスを期間中提供する契約を行い、
忘年会のメニューにも


「長期冷凍保存の技術で作った旬のナスを使った特製カレー」


のようなコースメニューが完成した。




そうこうしているうちに忘年会シーズンが到来した。

レトルト商品はレトルト加工の会社の再現がうまく行かず
難航。


忘年会メニューはシーズン到来から1週間程経って、
購買部の方から中井部長に連絡があった。






「ナスが入りません」





別に下ネタでもなんでもないんですが
どうやらナスが入荷出来ないようだ。


旬のナスが取れる時期に、
冬にこれだけ使うので、これだけ冷凍しといてください!
と依頼をかけなければいけなかったらしい。


どんなカスシステムだよ、と思いながら
すぐにメニューを書き換え、普通のナスで代用する。



レトルト会社からも連絡がなくなる。



気が付くと、ホームページの重要なお知らせのところに
「倒産」とはっきり書かれていた。


牧さんが、なんであんなに信用されてたのかわからないまま、
春を迎え、


中井部長が異動になり、後任に清田部長が来た。



その後久しぶりに中井部長宛に牧さんから連絡があった。




「牧です。中井部長はいらっしゃいますか?」




「中井は企画から異動になりました。」




「え?そうだったんですね、わかりました。」




ガチャっと電話を切られたので、
中井部長に折り返しのお願いなどせず、そのまま放置していたら、


数日後、社長宛にお手紙が届いた。






社長殿

この度は、私共の不手際で大変申し訳ございませんでした。
今回の件は、中井部長には一切責任がなく、全て私共に責任があります。
万が一、私共のこの度の不手際にて中井部長が左遷されているのなら、
誤解を解いていただき、元の職につけるようご配慮いただければと存じます。





その手紙をみた中井部長から声をかけられた。






「若鶏、牧さん、けっこう仕事できるぞ。」




拍手[0回]

若鶏のからあげ、大学1年の夏休み。

県外の大学から久しぶりに実家に帰って
中学校からの同級生林君と菊池君と遊んでいた。

ゲーセンに遊びに行った後、
どこかで食事をするのがお決まりのパターンだった。

その日もゲーセンで遊んだ後、
どこかで食事をしようということで
ジョイフルというファミレスに行くことになった。

店に入って店員に席まで案内される。

注文を済ませ、今日のゲーセンでの成果を3人で話していると、
後ろのテーブルに座っているおじさんグループの一人の携帯が鳴った。

おじさんが携帯に出る。

















「もしもし?かあちゃん?」










この時点で、林君が吹いた。













「うん、うん、今ね?」











続けて菊池君も少し笑う。













「今、ジョイプルにおる。」












ここで3人とも吹く。





ジョイプルって何よ。ジョイプルって。



するとおじさんが








「今、笑ったろ?」






と僕達に絡んできた。

いや、笑うやろ。と思ったが、
見た目そんなつっこみが通用するような人じゃない。

ヤバイ人達だ。
かかわったらだめだ。


すると林君が、



「いや、ジョイプルがおかしかったんで」

と普通につっこみ始めた。



「俺達を舐めてんの?」



案の定おじさんが絡んできた。
最悪だ。


僕は大事になってはいけないと思い、
林君を制止し、手を引いて店を出た。









3人で林君の車に乗り込む。




「若鶏!なんで止める!」


林君が叫ぶ。


「いや、あきらかにヤバイ奴だっただろ」



「俺、ああいう奴が一番キライ!
 うおおおおおおおおおおおおおお」




そういうと、林くんはアクセルを全開にして
ジョイフルの駐車場をすごいスピードで回り始めた。





これヤバイ奴や!





今まで感じたことのない横Gを受けながら僕と菊池君は

林君を怒らせることだけはやめようと心に決めた。





拍手[0回]

若鶏のからあげ、高校1年。

尊敬するプロレスラー武藤敬司が過去、
柔道の選手だったことに触発され、
柔道部に入部。

高校から初めて運動部に入ったため、
先輩=神様という常識がわかっておらず、
最初のうちは逆らっては殴られたりしていた。

6月の試合で3年生が引退。

10月には個人戦73kg級で大会に初出場することになった。





78kgもあるのに。




どうも顧問の先生は練習中の僕があまりにも簡単に投げられているのを見て
体重が無いのだろうと錯覚しているようだ。

というわけで試合まで2ヶ月で5kgの減量をしなければいけない。



お弁当のサイズを一回り小さくし、
減量に取り組む。


頑張っているのだが
なかなか減らない。


原因は、ばあちゃんだ。


僕が1杯目のご飯を空にすると、

「若鶏、おかわりは?」

と聞かれる。


「今、減量中だから食べられない」

と言うと

「あんたどっかで食べてきたね?」

と始まる。

延々と疑われるのが面倒なので、

「じゃあ一口、お願いします」

と茶碗を渡すと、山盛りで返ってくる。

「こんなにいらない」

と言うと

「ご飯かすったから、全部食べて」

言われる。


というわけで家の余りご飯を食べ続けていたため、

ほぼ練習だけダイエットで

試合1週間前にようやく72kgに仕上がった。


ギリギリである。




試合当日の集合時間は8時。

遠くから電車で通学している、僕と上村君の2人には厳しい時間なので
会場近くに住む、斉藤君の家に前日から泊まることになった。

ちなみに、僕と上村君と斉藤君はみんな同級生
みんな今回の大会が高校での新人戦だ。

斉藤君のお父さんは中学校で柔道を教えている柔道の先生なので
息子の高校デビューにかなり力が入っており、ビデオまで準備していた。

夕食の時間になって斎藤君のお父さんから、

「明日みんなが勝てるように今日は精のつくものを食べに行くぞ!」

と言われ、うなぎ屋さんに連れていってもらった。


みんなでうな重を食べる。
めちゃくちゃ美味しく、みんなご飯をおかわりした。

ご飯を食べながら
斉藤君のお父さんから明日の戦略についていろいろとアドバイスがあった。

ネイティブな方言でほとんど聞き取れなかったが、
とにかく1試合目から気合を入れていけということらしい。

家に戻ると、僕達3人は同級生のお泊り会な感じで、
斉藤君の部屋でマンガを読んだり、恋話をしたりしながら
くつろいで就寝した。


試合当日、斉藤君のお父さんの送迎で会場に到着。

まずは計量だ。



73kg級の列に並ぶ。

いよいよ計量。

体重計に乗る。

通常の体重計には無い、
輪っかのような装置の中に、針があり、
その針が装置の上にカターンと当たる。

















「はーい、体重オーバー!」














審査員から告げられる。



やばい。





計量締め切りまであと30分ある。

とりあえず、トイレに行く。






でない。



いつもとんでもないタイミングで
要求する僕のお腹も、今日はなぜか、まったく出す気配がない。


とにかく会場の周りを走る。


10月の少し肌寒い気候で汗が全く出ない。


2回目の計量に行くも体重オーバー。



まず、顧問の先生に謝りに行く。

「すいません!体重オーバーで失格になりました。」


「そうか、仕方ない、今日はみんなを見て見学しとくように」


「わかりました。」



部長のところに行く


「すみません!体重オーバーで失格になりました。」


「おう、知ってる。お前のせいで先生から殴られたじゃねーか!」



といわれ、いきなり殴られる。



「すみませんでした。」


部長に殴られ涙目になりながらあやまる。

なんとか許してもらう。



「荷物番しとけ!」


と指示があり、会場の隅でみんなの荷物番をしていると、



客席から僕を呼ぶ声がする。






親父だ。






「若鶏ー!若鶏ー!応援に来たぞー!」





最悪である。



僕を見つけた親父が、会場まで降りてくる。



「こんなところで何をしている?」


「いや、体重オーバーで試合に出れない。」



横から斉藤君の親父が出てくる。


「若鶏くんのお父さんすいません!僕がうなぎを食べさせてしまって、

 そんなギリギリだと思わずに。おかわりもしてたから。」




親父の顔が鬼の形相に変わる









「お前何でおかわりなんかするんだ!」









親父に思いっきり殴られる。






その後、うな重おかわり事件として、柔道部に語り継がれた。



拍手[1回]

からあげの国にお越しくださいましてありがとうございます。
若鶏のからあげでございます。

爆弾低気圧というやつで、今日はとても寒かったですね。
みなさんの住んでいるところは大丈夫だったでしょうか。


このからあげの国というブログを立ち上げるにあたり
行き当たりばったりで書き始めても三日坊主で終わってしまうので、
とりあえず、この話を全部書き終わるまでやめないという
ネタ帳を書いています。

ネタのタイトル数は49話。

現在13話消化しています。
1/4を消化した計算です。


リアルタイムに進行する事件についてはストックを
消化しないのでどんどん出していきたいです。

では今日はこのへんで。


拍手[0回]

若鶏のからあげ、入社3年目。

僕はとある事情で(関連記事 ヒカリへ
気がついたらいろいろな部署を
たらい回しにされるコースを歩むことになっていたわけで。

父さん、ここは富良野と違って本当に怖いところです。


今日もミーティングという弾劾裁判に身を投じます。

「若鶏さんの生活態度がなっていない。」

「若鶏さんが仕事中にインターネット見てます。」

「若鶏さんは仕事サボってる。」

「若鶏さんは早く死んだほうがいい!」

みたいな、訳の分からない人格攻撃で集中砲火を浴びる。

そして、みんなの言っていることにある程度心当たりがあるので
何も言わず、ただ心を無にしてできるだけ波風立てないようにする。

ミーティングではいつもそう過ごしてきた。



そして今日もミーティングが終わるとすぐにトイレに逃げ込む。

「なんでクソみたいな連中に、クソみたいにいわれないかんのや」

なんて思いながら、ストレス性の慢性的な腹痛からくる

粘土のように柔らかいうんうんを飛び散らせていると




本来あるべきところに紙がないことに気がついた。





大丈夫、うちのトイレはトイレットペーパーを装着するところが2つある。

もうひとつの紙を確認する。








無い。









「あきらめないで!」







心の中で真矢みきの声が聞こえてきた。







予備の紙がある。





ここのトイレには壁に荷物置きがあり、

そこに予備の紙が積んであるのだ。






こっそりと大トイレのドアを開けて

荷物置きを確認。















無い。










さすがに焦る。




「ネバーギブアップ!!」




心の中で松岡修造の声が聞こえてきた。


もうトイレには予備の紙が置いてある場所はない。

あるのは隣の女子トイレしかない。


このまま、ノー尻拭いのまま、
半ケツで廊下を通り女子トイレに行き、
紙を取ってくるなんてルパンでも無理。

というか、いけるけど捕まる。




諦めちゃいけない。




残された選択肢は2つ。



1,パンツで拭く。

2,トイレットペーパーの芯で拭く。



ここで決断するんだ。

決断するには、双方のメリットとデメリットを比べる必要がある。





●パンツ
 ・メリット
   綺麗に拭ける 

 ・デメリット
   その後ノーパンで仕事

●芯
 ・メリット
   パンツ確保

 ・デメリット
   綺麗に拭けるか疑問




頭のなかで箇条書きにして考える。



●手
 ・その後仕事をすることを考えるとアウト




散々悩んだ挙句、芯と心中することを選ぶ。



芯をビリビリに破って、ちょっとクシュクシュする。

硬いがいい感じだ。






拭く。






成功。






正確にいうと、削る?
お好み焼きのヘラで終盤こびりついた焦げをこさいでいくイメージ。




助かった。





そしてここでひらめく。




もし、ここでいつものように芯を捨てたら、どうなる。

芯は溶けないのでトイレが詰まる可能性がある。

そうすると最後にトイレを使った俺が犯人となり、

紙がないから芯で拭くという非人道的行為をしたことが明るみになってしまう。


私にたどり着く万が一の可能性も残してはいけない。


この芯は流さず、洗面台の横のゴミ箱に捨てる。

多少臭うだろうが、背に腹は変えられない。



俺が芯で拭いたことを隠蔽するにはこの方法しかないんだ。



クソのついた芯を握りしめ勢い良くドアを開ける。




野島部長と目が合う。




ちょっ・・・この部長、何でいるの?

何でノー足音でトイレに入ってこれるの?



動揺して、立ちすくんでいると

野島部長が、首をかしげながら僕の右手をガン見。



というか、芯をガン見。



視線に気づき、芯が見えないように、手首を返す。


すると野島部長は後ろに回りこんで右手をガン見してくる。


そして、


芯を見て、僕の顔を見て、また芯見て


首をかしげながら




「若鶏くんも大変だね」





と優しく声をかけられた、ある春の一日でした。




拍手[0回]

社員食堂のおばちゃんの村松さん。
(関連記事 チキン南蛮物語

あの一件以来何かとサービスが増えて、
野菜が大盛りになっていたり、
僕だけ名前で呼ばれたり
いろいろと既成事実が作られていっている。

そんなある日、
月に1回のチキン南蛮の日に
社員食堂に訪れた僕がいつものように村松さんに


「チキン南蛮!」


と頼むと、村松さんの声が調理場の奥から


「はいはーい」


と聞こえてきた。


オーダーが通ったので、セルフサービスのご飯と味噌汁を
準備していると、また奥から村松さんが、








「熱っ!



 熱っ!」






っとセクシーボイスを出し始めた。


その喘ぎ声とともに、ザクッザクッと音が聞こえてきた。



なるほど、包丁で揚げたてのチキン南蛮を切っているらしい。


作りおきが普通の社員食堂で
俺のために揚げたてを用意してくれているなんて・・・
今回のサービスはすごいなぁ。


こりゃ本格的に村松さんに
僕のタルタルソースを狙われてるかもしれんなぁ。
と思いながら、小鉢の豆腐を冷蔵庫から出す。



「若鶏さーん、どうぞ!」



僕のチキン南蛮が出来た。



「あざーす」





席につき、勢い良くチキン南蛮にかぶりつく。










・・・冷たい。









めっちゃ冷えてる。

今まで、熱っ!熱っ!とか言ってたの何なん?

どんなフェイントやねん。

首をひねりながらご飯を頬張る。







2切れ目からは揚げたてだった。

どうも冷えてるのがおまけだったようだ。



こうやっておばちゃんとの距離が

縮まっていくんだね。



助けてください。





そういえば大学時代の友人の藤木くんも

おばちゃんに好かれる人だったなぁ。

どうしているかな?


そんなことを思ったお昼でした。



拍手[0回]



高校3年生と大学生の間の時期に、
家の向かいの旅館の屋上に大きなアンテナがたった。

旅館に出入りしている工事の人の乗ってくる
営業車にはJ-PHONEと書かれていた。

それを見た親父が、

「よし、若鶏、お前の入学祝いは
 J-PHONEの携帯だ!
 家にいるときは絶対電波が届くからな、がはは」

 (当時、電波は届かないのが普通)

出たばっかりの最新機種、初のカラー液晶の
携帯を買ってもらった。


大学で他県へ出た若鶏。
下宿先で電波全くつながらず

メールしたり、電話したりするときは
電波のよく入る友達のうちにいって
電話をしていた。


ある日、その友達の家で遊んでいると
1通のメールが来た。






若鶏へ、




父さんもメールを始めてみました。




大学生活楽しいですか?




勉強頑張っていますか?




父さんもゴルフを頑張っています。




今年はシングルになれそうです。




父さんの頑張っている写真を送ります。










というタイガー・ウッズの写真を送りつけてきたので



吹き出しながらも負けられない気持ちになり



こちらも


「ずいぶんと日焼けをされ、お元気そうで何よりです。」


と返信をすると、



「バカなことを言ってないで、勉強をしなさい」


と返信してきた。



息子が一回乗ってあげて
さあ今から激しくノリツッコミをしようとしたところを
殺しにくる親父。



未だに親父の性格だけはわかりません。






拍手[0回]

からあげの国をにお越しくださいましてありがとうございます。
若鶏のからあげでございます。

息子が生まれて2ヶ月が過ぎました。
日曜日にカミさんと息子が実家から帰ってきたので
最近は息子をお風呂に入れたりしています。

いやー、昔変な病気(KTI)にかかっただけあって
ザナルカンドにて
子育てが楽しいですね。


それとPCが壊れました。

画面の明るさが変更できません。
設定画面自体が壊れていますという表示で
画面の明るさがMAXのまま固定されています。

ブログを書く度に眩しくてきついです。
フィルターみたいなのをはろうかと思っています。



そういえば最近アップした
チキン南蛮物語
の反響が良くて嬉しいです。

始めて画像を入れたんですが、スマホで見ると
タイトル画面でいきなりオチが出てくるのが参りました。

複数枚の画像を挿入した時のスマホでの見え方を今回の記事で
テストしてみます。

今日は以上です。ではでは。













拍手[0回]

会社の偉い人たちにハメられて、
東南アジア視察団の団長を務めた、
我が上司、清田部長。
無事、真っ黒に日焼けして帰って来た。

日本に戻って清田部長をすぐに待っていたのは記者会見の準備だった。

東南アジアフェアをやると大々的にメディアに発信するためだ。

社長自ら記者発表するため、原稿の下敷きとして、
清田部長の視察報告書が使われることになった。



「ホテルの門を入ると、散弾銃を持った警備員が
 我々を覗きこんだ。」



こんな一文から始まる報告書を見て、社長が大激怒。



「お前ら川口探検隊か!原住民みたいな書き方するな!
 今から東南アジアフェアでコラボする相手に失礼だろ!」



社長が怒るのもごもっともな報告書だったので
清田部長の報告書を柔らかく編集するプロジェクトチームが結成され、
記者会見の原稿が出来上がっていった。



記者会見当日、原稿が完成。
視察団のメンバーと清田部長、社長が記者会見の会場に足を運ぶ。

会場の作りが、正面に机が並ぶ、謝罪会見の時のスタイルだったため、
社長が大激怒。


「謝るんじゃないんだよ!違うんだよ!
 メディア招待会みたいな、ロの字で作りなおせ!」

清田部長が慌てて会場を作り直す指示を出す。




「清田、記者会見は始めてか?」

社長が清田部長に聞く。

「はい、始めてです。」

「だったら、今日、俺がばっちり決めるから、
 お前は何も喋らず、俺を見とけ!」

「わかりました。」

社長が、男らしく「今日は俺が決める!」宣言をしたので、
視察団のメンバーも安心して、記者会見に望んだ。



メディアの方々が会場入りする。
徐々に高まってくる緊張感。

とうとう東南アジアフェアの記者会見が始まった。



が、さすが社長。

最初に冗談から始まり、緊張感を一蹴。
メディア慣れしている感じだった。

「東南アジアフェアをするにあたって、
 まずはこちらの清田と主要メンバーで
 現地の視察に行ってもらい、交流をしました。」

報告も終わり、みんなの緊張感も解け、
記者からの質問が始まった。


「視察に行ったということですが、現地の雰囲気は
 どうだったでしょうか?
 清田さん、よければお聞かせ願いますか?」


清田部長が社長を見る。

社長が大きく頷く。

GOサインだ。






「ホテルの門を入ると、
 いきなり散弾銃を持った
警備員が見えましてね。
 とんでもないところに来ちゃったなと思いました。」






社長大激怒。



記者会見は無事に終了したものの、
清田部長は3回のお説教をくらいました。





拍手[0回]

親会社の取引の関係で
同じ業種の東南アジアの会社と
コラボレートをすることになった。

日本側は東南アジアフェアを開催し
成功させるのが目標に設定された。

まずは、ご挨拶も兼ねて視察団の交流。
視察団のメンバー選定に上司の清田部長が任せられた。

「とりあえず英語が話せるこの人でしょ。
 そして料理人でしょ。あとは、サービススタッフでしょう。」

清田部長は視察団の費用、1週間のスケジュールなどが書かれた起案書を作成し
総務に受付をしてもらう。

うちの会社では自分で起案書を上位者に持って行って
内容の説明をするのがルールになっているが

この日総務の受付担当者がお休みだったため、
提出しただけで終了した。

次の日、清田部長が説明に行こうと起案書を総務に取りに行くと
昨日休みだった担当者から「もう次に回してる」と回答。

で、上位者に次々に電話をかけるが、
みんな次に回したと回答。

起案書はどこにいったのだろうと、
一度事務所に戻ると、総務から次の連絡があった。

「起案書、社長まで全部判子入ってますよ。
 表紙のコピーを取りに来てください。」

清田部長は満面の笑みで

「若鶏、やった!珍しいことが起きた!
 起案書が何の説明もなしに通ったよ!」

というとすぐに、総務に飛んでいった。


起案書なんて必ず文句言うのがいて、差し戻されたり
いろいろあるのが普通なのに、やっぱり親会社からの指示なんで
すぐに通るのかなと思っていると。


清田部長がすぐに事務所に戻ってきた。











「若鶏、これ見て!」










起案書のコピーには、視察メンバーの横に
鉛筆書きで
















「引率、清田」













の文字が。





「若鶏、なにこれ!なにこれ!俺行くの?
 やばいよ、これはやばい!おかしいと思った!
 おかしいと思った!」


同じ事務所にいる上位者の城田執行役員が

「お前、すごいなぁ、東南アジア行くんだって?
 がんばって。」

「あ!?城田さん、これ城田さんの字でしょ?
 もう勘弁して下さいよ~!」

「俺じゃないよ!でも、もう社長まで判子入ってるもん。
 お前社長が決めたことをひっくり返すのか?」

「そんなことはしませんけどぉ・・・・」


僕は明らかに城田執行役員の筆跡の箇所がある起案書を
ファイルにそっと綴じた。






拍手[0回]

数年前、仕事中に実家の親父から電話がかかってきた。


「おーい、若鶏、お父さんです。今大丈夫?」

「大丈夫だけど、どうした?」

「オートロックが開かなくなった。」

「マジで?鍵は?」

「鍵?鍵は無いよ」

「それは困ったね。車?」

「車じゃない。」

「家?」

「いや、パソコン。」

「パソコンが開かないの?」

「パソコンのメールが開かないの。」

「オートロックなんてあったっけ?」





「違う違う。オ・ウ・ト・ロ・ッ・ク。」




「あー!アウトルックね。」




どうも昔のメールアドレスが引っかかって先に進めなかったみたいだ。

古いメールアドレスの削除をやってもらい解決。



その後親父は無事にニコニコ動画を見るための手続きが済み、

将棋棋士VSコンピュータのニコニコ生放送に間に合ったと連絡があった。




この歳(64)になっても
人にいろいろ聞きながら新しいことを始める姿勢に感心した。



親父には負けてられないな!




僕も新しいことにチャレンジしよう!





そう思った僕は最近ロト7を始めました。








拍手[0回]

若鶏のからあげ、入社5年目。

朝から大変な仕事に巻き込まれ
昼食の時間が4時ごろになった。

事務所にあるお昼の献立表を見ると、
「チキン南蛮」と書かれていた。

「お、今日は当たりの日だ!」

と思いながら社員食堂に向かう。

会社の社員食堂は4つのメニューから選ぶ。
お昼ランチ(魚)、食堂ランチ(肉系)、麺類、カレーと
それぞれ小鉢が1品。
そしてご飯と味噌汁のおかわりは自由だ。
世の中の社員食堂の中では充実しているんじゃないかと思う。


食堂のドアを開けると、
施設管理のおじさんと社員食堂のおばちゃん村松さん(65)が
激しく言い争いをしていた。

「注文したやつと違う!」
「鯖が切れたので鮭にしたんですよ。」
「鯖だから来たのに、あ~、もう駅に行けばよかった。」
「そんな、言われても・・・。」
「もういい!もうこないから!」

そういうとおじさんはドアをバターンと勢いよく閉めて出て行った。

僕は思わず

「・・そんな強く言わなくてもいいのにね。」

とつぶやいた。



すると、村松さんの目から大粒の涙が。











「若鶏さん!わたし、誤解されちゃった!」








というと、顔を覆い、肩を震わせ、泣き始めた。


男の本能か何かで「抱きしめなくては」と体が反応。
反射的に両手を広げてしまった。

村松さんがゆっくりと僕に近づいてくる。




え・・・ちょっとまって、まって、まって

来るの?ホントに来ちゃうの?

まずいよ、これは、人が入ってくるともっとまずい。

だれか、だれか助けて、だれか早く村松さんを止めてあげて。




村松さんの頭が僕の胸にコツンと当たる。


我に返る村松さん。


「さ、私、仕事しなくっちゃ。」

とそそくさと調理場に戻り、
僕のチキン南蛮を作り始めた。


助かった。
抱きしめなくて済んだ。


そう思いながら出来立てのチキン南蛮を食べていると、
食堂に後輩たちが入ってきた。
夜の仕事に備え、早めの夕食を取る連中だ。


注文でカウンターがごった返す。

皆が食事を食べ始めた頃、

食事を食べ終えた僕は、食器返却口に向かった。



いそいそと村松さんが調理場から出てくる。


















「若鶏さん、今日は、抱いてくれてありがとう。」

















後輩の一人が味噌汁を勢い良く吹いた。


拍手[3回]

アパートの一室。

前の半荘で2位になった僕は抜け番になり
部屋の隅でマンガを読んでいた。

「ポン!」

「ポン!」

「チー!」

「うわ!これはヤバイ!」

何やら盛り上がってる声が聞こえるので
マンガを読むのをやめ、卓に目をやる。

後輩が3つ鳴いて、索子のチンイツ気配。

同卓しているみんなは、

「ヤバイ」
「これは切れない」

と漏らしている。

僕はちょうどその後輩の真後ろにいたので
ちらっと手牌を覗いてみる。


八索八索八索

八索が3枚。


あれっ?
おかしいですね?

もう一度覗いてみる。


八索八索八索


残り3枚しかない。






いやいや、お前少牌してるぞ!




っと言いかけた時、
後輩が4枚めの八索をツモってきた。








「カンッ!」





ええーっ!


後輩が八索を暗槓し、右に晒し、

リンシャンから九萬をツモってくる。





ターン!




強打で九萬をツモ切る。



その瞬間、



手牌が・・・

手牌が消えたーーっ!




「オイ!お前、手牌が消えたぞ!」

「いつから少牌してたの?」

同卓者も爆笑。



手牌がなくなった後輩は、
リーチを掛けたかのように、ずっと打牌強打でツモ切りを続ける。




数順後、無事に流局する。









後輩「テンパイ」








いやいやテンパイとか普通にいってんじゃねーよ!
と思ったが


同卓者の裁定によると
「とても面白かったから」という理由で
後輩のテンパイは認められた。



拍手[3回]

いつもからあげの国にお越しくださいまして、ありがとうございます。
若鶏のからあげでございます。

最近は年末に向けての仕事が多く、慌ただしい毎日を送っておりますが、
1日1時間30分の記事を書く時間を楽しみにしています。

さて、先日、

飲みかけのドリンクを噴出してしまう話ブログトーナメント - お笑いブログ村
飲みかけのドリンクを噴出してしまう話ブログトーナメント

↑このトーナメントで初めて優勝しました。
とても嬉しかったです。

エントリーした記事は

空気をください

という僕の上司の話です。
この記事の中に出てくる清田部長は名前は変えていますが実在の人物で、
面白エピソードには枚挙にいとまがありません。

毎日何か巻き起こすので、この人を記事にするだけでも
ネタになります。

そんなトーナメントを優勝に導いてくれた清田部長登場の
新しい記事を昨日アップしているので
↓こちらもぜひ見てほしいなと思います。

もう1曲遊べるドン

こちらは空気をくださいの後日談にあたる記事です。

それではまた明日!


















「イヤァオ!」







拍手[3回]

朝10時。

上司の清田部長が、キラキラした笑顔で事務所に戻ってきた。

「若鶏!やった!助かったぞ!」

「どうしたんすか、部長、そんなに喜んで。」




「獅子舞だよ、獅子舞。」




「ああ、正月イベントの!」


「そう!社長がしなくていいって!」



清田部長は、先日の会議中に会社のお正月イベントで

獅子舞を呼べと社長から指示されていた。

(関連記事 空気をください



「残念だなぁ、見たかったのに部長の獅子舞。」


「いや、若鶏も見ただろ。アレは無理だろ。」
ちなみに見た動画 3:00~)※音が出ます。ご注意ください。


「で、どうやって社長を説得したんですか?」


「よく聞けよ。

 まず、保存会の人にいくら必要か聞いたら、

 10万!て言われたから、

 俺の想定では5人くらいで来て

 20分で2万はボッタクリだと思ったんで、

 1人1万の想定で『5万でどうか?』

 と聞いたんだよ。

 そしたら、『なら8万!』っていうんで、

 何人で来るんですか?って聞いたんだよ。

 そしたら、





 20人!

 


 って言われて。

 最初から1人5000円計算で
 
 それを2500円に負けろ!って話だから

 さすがに来てもらって1人2500円だと

 子供の小遣いより悪いだろ?


 だから社長に、さすがに獅子舞20人で来られたら

 うちの会社の玄関誰も通れなくなりますよって。

 言ったら、


 
 そんなに来るのか・・・じゃあ獅子舞は諦める!

 とおっしゃったんで、もうオッケーになりました。」


ほっとしている部長


「よかったですね、部長。あ、獅子舞はご存じですか?

無茶ブリをしてみる。



「あれさー、俺、やっちゃったよねー?

 自分で言うのも何だけど完全に何か降りてきてた。

 自分でも言いながら笑ったもん。
 
 俺初めて話すこの人に何聞いてるんだろうって」



部下からの失礼なフリに完璧に合わせる

さすがである。




夕方、業務終了時間5分前。



清田部長宛の電話が鳴った。

「え?はい、はい・・・・・・・はい。わかりました。」

部長が電話を切る。

「若鶏、お前今から空いてる?」

「はい」



「俺たち二人社長に呼ばれたから。

 もう向かいの居酒屋で待ってるって。」



この業務終了間際の社長からの電話は

サドンデスと呼ばれ、うっかり取ってしまうと

納期や抱えている仕事を全て放り投げて

強制的に飲みに行かなければならない悪魔の電話である。



「おう、お前ら来たな。」

「お疲れ様です。」

「まあ飲んで。」


さっそく稀代の太鼓持ち、清田部長が社長に切り込む。

「社長!獅子舞の件は本当に申し訳ございませんでした。」

「いや、いいんだよ、別に。」

「社長の、正月らしさといったら獅子舞という言葉に

 心を動かされて、なんとか実現したいと思い

 若鶏と一緒にいろいろと頑張ってきたんですが。」

「いや、もういいよ。でも本当は獅子舞っていうのは・・・・」


信じられない。

社長がいきなり本音をしゃべりだす。


社長が話せる土壌を作り、そして社長が話し始めたら。

目を閉じ、真剣にうなずきながら話を聞く。

とんでもないスキルである。



これが太鼓持ちで成り上がった清田部長の真の太鼓か。


だが、俺も若手太鼓界では実力ナンバー1の太鼓持ち。


俺の太鼓が部長にどこまで通用するのか、試してみたい。


「社長、実はですね、清田部長は、
 
 社長がどうしても獅子舞やるって言った時のために

 獅子舞の動画を見て、研究してたんですよ。」

「わはは、それ本当?」

社長が笑った。俺のトスは清田部長に届くか。



清田部長が、俺の目を見てゆっくり頷く。

そして、

「そうなんすよ、そして、獅子舞の頭、これを

 もう一人の部下がアマゾンにありますよ!

 とかいって、カートに入れてるんですよ。

 部下二人が俺に獅子舞をさせようとしてるんですよ。

 おかしいでしょ!?」

部長がそのトスをものすごい精度で決める。



社長は目に涙を浮かべながら、笑っている。


「それだけ、清田部長は社長の言われたことを

 しっかりと受け止め、やろうとしているんです。

 僕たちはそれをしっかりとお手伝いしているだけなんです!」

清田部長へのフォローも忘れずに行う。


「いや~、君たち最高!」


というと、社長はお会計を済ませ、駅に向かっていった。


残された太鼓持ち二人。

社長を笑わせたという満足感、

やりきった感でいっぱいだった。




次の日、

朝一番に部長に呼ばれる。


「昨日は、お疲れ様。

 そして、若鶏、

 社長の前で私が一生懸命にやっていることを

 伝えてくれてありがとう。

 社長もあんなに喜んで、うれしかった。

 またこのメンバーで社長のごきげんを取っていこう。」


初めて認められた瞬間だった。




太鼓持ちとして。




突然に部長のデスクの電話が鳴る。

内線番号を見る。

「あ、社長だ。」


「あ、おはようございます。

 清田でございます。

 社長は、はい、昨日、

 はい、いえ、とんでもございません。


 ・・・こちらこそ、ありがとうございます。

 はい、

 はい、

 えっ!?


 ・・・・・・・わかりました。」


 「どうしたんすか部長!」



「若鶏、


 正月イベントで、次は





 和太鼓を検討してほしい






 だって。」




「・・・とりあえず、動画見ましょうか。」




僕は部長のノートPCの電源を入れた。




関連動画
空気をください

拍手[5回]

これから先の旅も、

いままで以上に長く苦しい物になるだろう。

でもきみなら大丈夫だ。

正しいものと正しくないものとがいて、

それが戦ったとして、

正しいものが負けるときみは思うかね。


けっして失ってはならないもの、

それは勇気だ。

勇気は、最後の勝利を信じることから生まれる。




土曜の午後、昼までの授業を終え、

小学6年生の僕は一人、家にいた。

弟はもう友達と遊びに出かけていた。




権藤、権藤、雨、権藤

そのころ僕は家族の隙を見てはトイレに登板し、

自主トレに励んでいた。


シコシコではない。

シコシコと音がするのは普通のやり方だ。

僕の発見した、

竹とんぼを飛ばすようにする火起こしスタイルだと

キュッキュッとバッシュのような音がする。



そして登板過多による慢性的な根本の怪我。

棒の根本にかさぶたができているが、キュキュットする度に

かさぶたが剥げ、血がにじみ出てくる。


僕は痛みに耐えながら、壮絶な自主トレを敢行していた。




それにしても今日は、家自体に誰もいない。

こんな事は初めてだった。



今日は、誰にも見つかることなく、

自分の部屋で思いっきり出来る。


初めてのメジャーリーグに

僕は痛みも忘れて、勢い良く半ズボンを足首まで下ろした。



火起こしスタイルでは両手を使うため、

おかずを見ながらすることが難しい。

トイレではおかずを持ち込む事はできても

フィニッシュの瞬間はおかずをトイレットペーパーの上に置き、

目をつぶっている。


しかし、今日は自分の部屋だ。


自分の学習机の引き出しを開け、

らんま1/2のエロいページをセットし、

引き出しを膝で抑えれば、簡易ブックスタンドの完成だ。



キュッキュッキュ!


ハエが手を合わせるように、一心不乱に種火を起こす。





「うおおおおお、シャンプゥゥゥ!」





初めておかずを見ながらのフィニッシュを迎える。







ドクンッ!






体の中で何かが爆ぜた。その瞬間――




僕のドモホルンリンクルが

一滴、また一滴と大切に抽出されてきた。



初めての射精。

その「初精」である。










苦い。










そう思った瞬間、

ミシっと、2階の部屋へ続く階段を誰かが登ってくる音が聞こえた。




誰?




ミシっ。




誰かが、のぼって来ている!




ミシっ。




あわてて、引き出しを閉じ、らんま1/2が引っかかる。




ミシっ。




らんま1/2を閉じる。何か、忘れてないか。




ミシっ。




そうだズボンを、




ミシっ。




上げなければ。







「お前何してんの?」







親父だ。

ズボンは、膝までしか上がっていなかった。

丸出しの中腰状態、まさに丸腰で親父と相対する。



「いや・・・・その・・・・・」




僕は見つかった衝撃で、何と言えばいいか、

どう言い訳しようか、どうしよう、どうしよう。





「お前、そんなもん出して

 何してんの?」





何故かキレている親父。

言わなくちゃ、

何か言わなくちゃ。

何で出してるか言わなくっちゃ。

あわあわとなりながら、声を絞り出す。










「お、お、お、おしっこー!!」










おしっこなわけあるかい。部屋でおしっこなんてするかい。

言ってすぐ、自分で心のなかでツッコむ。



親父は、「ふーん」というと、自分の部屋に消えていった。




見られてはいないが、この自分の受け答えの恥ずかしさに

どうやって死のうか考えていると、

親父の部屋から大声で呼ばれた。





親父の前に正座をする。





「若鶏、勉強もしなさい。」





「も」ってなんだよ!

何を含んだ「も」なんだよ!


その時に感じた、絶望。

今ならサトラレの気持ちが分かる。

これからこの十字架を背負って僕は生きるんだ。



冒頭の詩には続きがある。


けっして失ってはいけないもの。
それは勇気だ。
勇気は最後の勝利を信じることから生まれる。

苦しいこともつらいことも、
まだまだたくさんあるだろうが
そんなことを楽しむくらいの
ユーモアも持っているのがきみたちだ。



僕は勇気を持ってこの一連の話を告白することとする。






そして伝説がはじまった。






関連記事(ロト3部作)
勇者よ、目覚めなさい
勇者の挑戦
そして伝説へ



拍手[5回]

この世の中には

まだまだ自分の知らない不思議なことがたくさんある。



どうして、空は青いの?

どうして、夕日は赤いの?

どうして、お昼なのに月が見えるときがあるの?

どうして、お父さんにもおっぱいがあるの?



大人に対し、そんな質問をぶつけても誰も答えてはくれなかった。

いつか、自分の力で、この世界の不思議を解明したい。

そのためには一生懸命勉強して、科学者になるんだ。



そんな若鶏少年は、

昨夜、またひとつ、新しい不思議を手にした。




どうして、皮の先っぽを人差し指と中指でつまんで

枝豆を剥くみたいにプリップリッとすると気持よくなるの?




そうだ、知ってるさ。

大人は答えちゃくれない。

だから僕はこの不思議を自力で解明し、

全ての大人達に宣戦布告する。




こうして、若鶏少年の挑戦が始まった。

学校から帰るとすぐにトイレに行き、枝豆スタイルでつまみ始める。



ただ、この枝豆スタイル、フィニッシュまで異様に時間がかかる。

また、指の疲れも半端ない。

次の日えんぴつを持つと違和感があるくらい痛くなる。



そこで、何回かつまむ場所を替えて実験した結果、

どうも先っぽだけに刺激を与えれば、

すぐに気持ちよくなることがわかった。



もっといい方法はないだろうか。

そう思いながら過ごしていると、

ふとテレビCMからこんな声が聞こえてきた。




「お手手のシワとシワを合わせてシアワセ」




このCMにピンと来た僕は、すぐにトイレに行った。

若鶏本体を両手で包み、拝むように、祈るように、

竹とんぼを飛ばすように、ゆっくりと動かしはじめた。



そうだ、

だんだんと潜在記憶が呼び起こされる。

46億年の長い地球の歴史の中で、

人類が初めて種火を起こした形。

その形とまったく同じではないか。

ふっと頭にモノリスが浮かんだような気がした。



その刹那、

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

ワイルドセブン七原秋也ばりの咆哮をあげる。

火起こしスタイルの開眼である。



ある日のこと、いつもの様にトイレに入っていたら、

突然チクチクとした痛みがあり、根本から少し血が出てしまった。

あまりにも回転が早かったのか、ねじ切れたようだ。



このままいったら、

本当に竹とんぼみたいに取れて飛んでいってしまう。




どうして、現場に血が流れるの?



また、ミステリーハンター若鶏少年に新しい不思議が沸き起こる。

怪我が治るまで、火起こしは封印することにした。




それではまた来週も不思議の世界でお会いしましょう。

世界不思議発見!




関連記事(ロト3部作)
勇者よ、目覚めなさい
勇者の挑戦
そして伝説へ



拍手[5回]

「お父さんと、こうやって手を繋ぐの、久し振りだね」

優子は横目で僕の顔を見ながら、ぽつりとつぶやいた。

「そうだなあ、いつぶりだっけ?」

「ほら、あの時。高校の入学式で遅刻しそうになって。」

「その時以来か。懐かしいな。」

「うん。」

優子は少し笑うと、まっすぐに前を見た。

視線の先には駅。

今から僕達が向かう場所だ。




優子が小学生に入る前、妻は病気で死んだ。

僕は優子を親戚に家に預け、週末だけ会いに行っていた。

毎週、手をつないで公園に出かけていく。

穴を掘ったり、虫を探したり。

大きくなってからは友達のこと、先生のこと、

いっぱい話してくれた。

でも僕が帰るときには、わんわん泣いていたね。



そうだ優子、覚えてるか。

僕が、お風呂で歌った優子の歌。


「お父さんは優子のこといつも考えてる

 一日中優子のこと考えてる

 だけどお父さんはやっぱり少しバカで

 全然優子の気持ちなんてホラわからないみたい」


おたくな後輩がカラオケで歌っていた歌の替え歌だったけど

優子はすごく気に入ってくれてたね。

そして僕も本当は気に入っていたんだ。



歩きながらいろいろなことを思い出していた。

心ではいろいろと考えていても、言葉にはならない。

無言のまま、とうとう改札まで来てしまった。




今日、優子は東京に就職する。




「お父さん、ここでいいよ。」

「でも荷物があるから。ちょっと待ってて。」

慌てて入場券を買う。




今日が最後の別れじゃない。

就職で東京に行くだけだ。

けれど親として、何か言葉や、エールを贈らなければ。


だが妻に瓜二つの優子の顔を見ていると

「さよなら」以外の言葉が思いつかない。


「お父さん、さよならじゃないんだからね。」

はっとして優子を見る。優子には全てお見通しだ。




突然、電車のベルが鳴る。

優子の乗る電車が到着する。


「いくね。」

「優子、あの。」

「うん。」

「父さんが歌った、優子の歌、覚えてる?」

「うん、私も今その歌を思い出してたんだ。」

「そうか、じゃあ、寂しくなったらその歌を歌えよ。」

「そうする。お父さんも歌いなよ。その時はたぶん私も歌ってるから。」





「また。」

「うん。」




そして出発のベルが鳴った。




奏/スキマスイッチ













優子を見送ったあと僕は○○書店に向かった。

拍手[3回]

からあげの国にお越しくださいましてありがとうございます。
若鶏のからあげでございます。

今日は私が初めて参加したブログトーナメントの
レポートをお送りします。


にほんブログ村というブログのランキングをするサイトでは
トーナメントという仕組みがありまして、

誰かのブログの記事と記事を読み比べて投票が多かったブログが
上に勝ち上がっていくという大会が行われています。

自分のページにログインすると、
大会へのオファーが来ているわけですが


私は今回

皆さん、おいでくださいブログトーナメント - その他ブログ村
皆さん、おいでくださいブログトーナメント


にエントリーさせて頂きました。

いや~、エントリーするブログの記事は悩みました。

初めて参加するトーナメントなので、
やっぱり気合の入った記事で優勝を狙わないといけない。

そう心に決め、乾坤一擲チョイスしたのは


目の前にある全てのものが

序盤、できるだけ綺麗に話を持って行き
中盤、腹痛の感覚を多彩な比喩表現を使いながら
終盤、まさかの大どんでん返しからの王様のレストランオチという

序盤・中盤・終盤と隙がない、クソ汚い実話です。


1回戦は順調に勝ち上がり、2回戦。

対戦相手はおしゃれなカフェやレストランを紹介する
きれいな写真たくさんのとってもかわいいブログ。
そのまま本の表紙にできるくらいのクオリティ。

相手に不足なし。


エントリーされた記事は








「名物は焼きリンゴとカレーライス!」











来た!まさかの同ジャンル対決!









対戦相手の記事を読み進める。









「黄身トロトロカレーをパクパクしたい!」




















おう、こっちのカレーもトロトロや。負けるかい!














結果は2回戦敗退。


そうですよね。知ってました。

僕のブログ汚いですもん。


拍手[5回]



■■注意■■
この話は、前回の続きです。
先に前回を読まれる場合は下記リンクからどうぞ。
ザナルカンドにて1





前回までのあらすじ
片玉が、3倍になり、病院へ。





診察室に呼ばれる。


牧瀬里穂ではなく、おじいちゃん先生が出てきた。


「じゃ、ちょっとエコーとるから、

 下半身出してタオルで隠しといて。」

「はい。」


下半身を出して、タオルを乗せる。




どっちかなあ。

鞘から出しといたほうがいいのかなあ。



その気になれば人指し指と中指でへその方にシュッと

神速で抜刀できる飛天御剣流奥義

「天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)」

という技が使えるでござるが、

この技はいささか疲れるでござるよ。



なんて考えていると、

おじいちゃん先生が、ヒラリとタオルをめくり、

玉にローションを塗り始めた。

「おろ!?」

僕の剣心が驚いた。



エコーが始まる。


「これ、わかります?」

とモニターを指さす。


オレンジの影が放射状に映し出されている。


「これが、右と左違うでしょ。」

確かに右の玉のエコーだと、影が小さい。


「これは血管が逆流してるね。」




診察の結果、



病名:精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)



血管の弁が壊れて、血が逆流しているとのこと。



それと、進行性の病気だということ。



玉は熱で生殖能力がやられる。

血液が玉の周りに集まっているため、

このままでは、だんだんと、

そして確実に生殖能力がなくなっていくそうだ。



では、今の時点で、能力があるのか、無いのか。



それは検査をしてみないとわからない。



「若鶏さんの場合は、まだ結婚して半年ということですが

 心配なら検査をされますか?」


「そうですね、検査をします。」


「では、あとでお呼びしますので、出られてお待ちください。」



どうしよう。

とんでもないことになった。


検査ってことは、出すということだろ?

出すってことは、おかずがいるってことだろ。

果たしてここには僕の気に入るおかずがあるのだろうか。

もしよければちょっと○○書店に寄らせてほしいのだが。



そのシモの問題と、あとは嫁に何て言うかだ。



子供が大好きな嫁だ。


僕には君との未来が見えるんだ。その未来を信じてほしいんだ。

もし君にも同じ未来が見えるのなら、今、僕の手を握ってくれますか?

そう誓って結婚した。


その未来には僕達の子供がいて、

僕達の生きた命の記憶を永久に伝えてくれる。

そう思っていた。


もし最悪の状況だった時、果たして嫁は僕を受け入れてくれるだろうか。




牧瀬里穂に別室に呼ばれる。

「若鶏さん、これに採取してきてください。」

牧瀬里穂はシャーレを手渡してきた。

シャーレなんてみるのは中学生以来久しぶりだった。


よかった。

銀色のトレイみたいなのだったらどうしようかと思っていた。


「で、どこで採取すればいいでしょう。」

「あ、今日じゃなくて結構です。家でも結構です。

 但し、採取して30分以内に持ってきてください。

 それと、採取した時間をこの紙に記入してください。」

「わかりました。」


要約すると、

出して30分以内のフレッシュなやつを持ってくればOK

ということか。


これでおかずの問題は解決。

新しい問題が、「出して30分以内。」


病院まで車で20分かかる。

出したらすぐに運転して、向かわなければならない。

これは、なんとかなるかな。



痛み止めをもらい、会社に戻り、

2日後に休みを入れてもらった。


家に帰り、夕食の支度をしてる嫁の手を止めさせ、

座らせた。




「今日病院に行ってきました。そこで病気が分かりました。」

「それって、聞いたほうがいい?」

「最後になるかもしれないだろ、だから全部話しておきたいんだ。」

そう言って僕は今日起きた全てを話した。

嫁は泣いていた。

「その日私も休みだけど、一緒にはいかない、からあげ一人で行って。」

「わかった、検査が終わったら話そう。」


若鶏家の未来に暗雲が立ち込めた。





検査当日。

病院は10時から。

9時55分に準備を始めた。



PCを立ち上げ、ブラウザの

お気に入り⇒仕事⇒仕事デザイン関係⇒新しいフォルダ(2)

の中にある、本当のお気に入りサイトにアクセス。


左手にシャーレをスタンバイ。


ズボンを降ろそうとしたところで、

嫁が隣でその一部始終を正座して見ているのに気がついた。



「ちょっ、見るのやめてもらえますか、恥ずかしいので」

「えっ?あ、分かった、私トイレに隠れとく。」



嫁がトイレに入ったのを確認。

急いでおかずを探す。



シャーレに採取完了。



9時58分と記入。




「おーい、終わったよー」

「早っ!!」



「よし、すぐに行ってくるから。」

「いってらっしゃい」



車を走らせる。

平日の10時台は渋滞もなく、かなりスムーズに病院に到着。


受付にはカマキリしかいなかったので、

仕方なくカマキリにシャーレを提出。


「えっと、これは精子ですよね。」

「はい。一番搾りです。」

「・・・・これ、時間は合っていますか?」

「はい、9時58分間違いないです。」


時計をみると、10時4分。

めちゃくちゃ早く着いた。

おそらくカマキリに

こいついったいどこで出してきたんだと

疑われているのだと思ったが、

「すぐに検査をお願いします。」

と強引に受付を済ませた。



診察室に呼ばれる。









おじいちゃん先生が神妙な顔で出てくる。











「若鶏さん、あなた、5日禁欲されました?」










「へぁ!?」









「前回から2日しか経ってないけど、

 5日間、禁欲されてないですよね」









「はい。」

ちょっとまて、そんなこと一言もいわれなかったぞ。












「本来なら、5日禁欲した状態で検査するのですが。」










「はい」














「2日でこの状態なら全然大丈夫です」











「あ、ありがとうございましたー」





おじいちゃん先生のお墨付きをもらった僕は

すぐに○○書店に向かった。

拍手[5回]


結婚して半年。

朝から、体に違和感を感じでいた。





左の玉が痛い。





今日、出勤してからさらに痛みが増した。

玉がフリーになる度、ズキズキと鈍痛が襲う。



課長が軽快に出勤してくる。

「おはよう、若鶏!」

「おはようございます。課長、ちょっとご報告があるんですが。」

「何だ。」

「片玉が痛いです。」

「まじか。大丈夫かよ。やばかったらすぐ言え。」

「はい。」


痛みに耐えながらパソコンの前でメールや溜まっている作業を片付ける。

片玉が痛い。片玉が痛い。

Kata Tama Itai Kata Tama Itai

KTI KTI

もう頭のなかで、痛みがぐるぐる回っていく。


昼休み、あまりにも玉が痛いので一度、トイレで確認。



3倍くらいに腫れ上がっていた。


正確には腫れているのは玉じゃない。

玉袋の血管みたいなみたいなやつがパンパンに腫れて、

糸こんにゃくのような感触になっている。

色もおかしい。そして熱い。

すでに僕の玉はお亡くなりになっている気がする。

嫁にメールを送る。



件名:片玉が痛い
本文:玉置浩二、マジで。



嫁から速攻「病院にいけ!」とメールが返ってきた。

痛みに耐えながら書いた渾身のボケへのツッコミはなかったが、



病院という発想はなかった。



そうと決まれば、すぐに病院だ。



だけど、KTIの症状はどの科を受診したらいいんだろうか。

ネットで調べてみる。

とりあえず、会社のPCからgoogleに「玉の痛み」と打ち込んでみた。

googleの予測変換で「金玉の痛み」が出てくる。



さすがgoogle。


会社のPCだし、ほんの少しぼかして「玉」と表現しているところ。

ダイレクトに「金玉」という表現を予測してくれる。


そんなgoogleの検索結果から、泌尿器科でよさそうということがわかり、

近くの泌尿器科に行くことにした。

課長に「やっぱり玉が痛いので、病院に行ってきます」と告げる。

「まじか、ちょっと見せてみろ」

「えっ?」

トイレで玉を見せる。


「こちらでございます。」

「うん、これは・・・すぐ病院だな。」


なぜ見たかったのだろう。

見せる必要があったのか、興味本位か。


真相はわからないが、すぐにタクシーを捕まえ

病院に向かった。



受付に到着。

受付の女性が2人いたが、

北川景子に良く似たきれいな女性に「お願いします」と保険証を提出。


その女性が恐る恐る

「あの、今日は、泌尿器科の方でいいですか?」

と聞いてくる。

ああ、ここは性感染症もやってたっけ。

「そうです。泌尿器科でお願いします。」

「わかりました、じゃあこの問診票を書いて、あちらでお待ちください。

 それと、おしっこの検査があるので、おしっこは我慢しててください。」
 
「はい。」

北川景子に「おしっこ」やら「我慢して」やら言われ、

すぐに僕のロビンソンが宇宙の風を感じ始めた。


待合室で問診票を書く。

Q:今日はどのような症状ですか?

選択欄を見渡せども、KTIの症状はない。


仕方なく、その他に○をつけ(睾丸が痛い)と書き込む。


それで、住所、名前を書いて、北川景子に提出。

その問診票をカマキリによく似た受付の女性にシュッと奪われ、


「大変失礼ですが、こちらの症状ではございませんか?」


と聞かれる。

女性は「性病の疑いがある」のチェック欄を指さしていた。



「いや、その、無いです。僕は、妻とだけなんですよ。」



僕は急に横から出てきたカマキリに訳の分からないことを口走り、

席に戻る。



「若鶏さーん!ちょっとお話いいですかー?」

と白衣を着た牧瀬里穂に似た女性が僕を呼ぶ。

個室でお話をすることに。


「いつごろからこの症状が出ましたか?」

「今日の朝です。」

「どんな感じで痛いですか?

「なんかジンジンする感じです。」

「わかりました。後ほど詳しく見ますので、
 
 あちらのトイレで検尿をお願いします。」

「はい」


うーん、詳しく見られるのか。

こんなことなら、おしぼりかなんかで

きれいきれいしてきたらよかったな。


トイレで検尿を終え、診察室の前で待つ。




若鶏、齢、三十にして立つ。でも勃たず。

そんな風に言われたくない。

運命の扉の前で、僕は祈った。

拍手[3回]

からあげの国にお越しくださいましてありがとうございます。
若鶏のからあげでございます。

ネタばかり投稿してすいません。

笑いを最優先にするあまり、
突然の汚い話や、下の話で不快になった方もいらっしゃると思いますが、
ご容赦くださいますようよろしくお願い申し上げます。そんなブログです。
(大体きれいな始まり方のやつは危ない可能性大です。)

下の方にリンクがありますが、
最近、にほんブログ村というランキングサイトに登録して
注目記事でランクインしたことがモチベーションにつながっています。

小説ランキングに「吐瀉物」の話でランクインした時は、大変心苦しく感じておりました。


これからもランキングというIWGPを目指して頑張っていきます。






最後に、いつもの、アレ、やっちゃっていいっすか。




















どのブログが一番おもしろいかだって?














滾っちまったじゃねぇかよ おい

















答えはこうだ




















イヤァオ!





若鶏のからあげ先生の次回作にご期待ください。

拍手[3回]

ふと、親父の笑い声で目が覚めた。

と同時に、布団の中から強烈な腐卵臭が漂ってきた。







親父は自分の布団から僕の布団まで、足元にトンネルを作り

自分の屁を送り込んできていた。









「トンネルが開通しました!」






それはそれは嬉しそうに。






「何!もう!臭すぎる!」

小学4年の若鶏もさすがに親父に抗議する。



「あはは、早く寝ろよ。」

といって、親父は布団をかぶった。



この理不尽なやりとりに本気でむかつきながら

僕も布団をかぶった。



親父の屁が空気より重いため、いくら寝返りをしても

ずっと辺りに漂っている。



臭くて寝れないので足元で点いているテレビを見始めた。



ねるとん紅鯨団。



親父も見ているようだ。

カップルが成立するかどうか、行方を見守っていたところ、



親父の布団がもぞもぞし始めた。



なんだろうと思ってその様子を見ていると、

どうも股間を触っているのではないか、という気がしてきた。



なんで触るのか、よくわからないけど、

親父が触っているみたいだし

僕も触ってみようと思った。



どうやって触っているのか、わからないので、

とりあえず、皮を親指と人差し指で摘んで、

枝豆を剥くように、プリッ、プリッと動かしてみた。



親父の布団の動くリズムに合わせて、僕も

プリップリッとユニゾンする。





すると、急に、



ものすごく急に、



足元からぞわぞわっと今まで感じたことのない何かが

押し寄せてきた。





なに、これ。





体が勝手にのけぞって布団からどんどんはみ出していく。




「あああああああああああ!」




急に叫びだしたので、親父がびっくりして



「若鶏!どうした!?大丈夫か?若鶏!!」



と抱きかかえた。






僕は親父の腕の中で初めての絶頂を迎えた。


関連記事(ロト3部作)
勇者よ、目覚めなさい
勇者の挑戦
そして伝説へ



拍手[5回]

プロフィール
HN:
若鶏のからあげ
性別:
男性
趣味:
料理
自己紹介:
時は来た!それだけだ!

HNの由来:
好きな食べ物から

ブログ名の由来:
僕の国という意味です。

Template by Emile*Emilie
忍者ブログ [PR]