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日記だったり、ネタだったり、備忘録だったり。 若鶏のからあげ先生が日常をユーモラスに描きます。
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僕達はとにかく、その「玄人」というのに憧れた。

くろうととは読まない。

玄人と書いて「ばいにん」と読む。

高校生の時、坊や哲という麻雀マンガが流行った。

麻雀で生計を立てる博打打ちのことを玄人と呼び
玄人が使うイカサマを玄人技と呼んだ。

哲、房州、ドサ健、みんなカッコよかった。

麻雀のことなんか全然知らない真面目高校生なのに
玄人になった気がして、
俺は麻雀の才能があるかもしれないと思い始めた。


大学生の時、
実際に麻雀を打ち始めると、そのルールの複雑さに度肝を抜かれた。
そしてルール違反のペナルティが重い。

ペナルティはチョンボと言って、
ルール違反やゲーム続行不可能になった場合に発生する。

ルールが複雑なため、
新しく麻雀を覚えようとした時には必ず何らかのチョンボをしてしまう。

チョンボのペナルティは重く、殆どの場合、
他の参加者に満貫分という単位の点数を支払わなくてはいけない。

だから麻雀を新しく覚えようと思った人は
ある程度負けることが前提となってくる。

これが初心者にはハードルが高いと言われる理由だろう。



実際私もルールを把握し点数計算ができるまで3年くらいかかった。
興味があってもそれぐらいかかる。

この初心者がよくやるペナルティをどうにか柔らかくして
もっと初心者を呼びたい。麻雀人口を増やしたい。

大学生のときに所属していた麻雀サークルの藤木君が
そのように考えペナルティを柔らかくするルールを考案した。


それは、
「倒牌以外のチョンボは原則として続行」
「倒牌した場合も罰符ではなくトータルポイントからマイナスするだけ。
 同卓者の順位に影響しない」


そのルールの甲斐あってか、女性の部員も増えてきた。


そして女性の部員が同卓している最中、事件は起こった。

女性1人と男性3人でスタート。
その女性が親番だった。

1巡目、全員の打牌が完了。
親の2巡目、その女性がツモ番でゴリっと2トン持ってきた。

その2トンを手牌で展開。

総勢17牌の多牌に。




「あれ~?何か多い~?」


通常ルールだと即チョンボのこの場面。

藤木くんの裁定は


「え~、ゲーム続行」



驚きを隠せない同卓者。

その女性はもうどうやっても和了れないので、
真ん中の牌をガンガン切り始める。

対面から立直が入る。


「うわ~い!安牌がいっぱいある!」

字牌を連打する女性。

流局する。


対面が抗議する。


「こんなん立直したら4枚ずつ持っていけば誰でも流局まで持っていけるやろ!」



それもそうだ。


だが、そもそも何故、2トン持っていったのか、そこを確認しなければいけない。
恐る恐る聞いてみた。


Question:あの、何でもう1巡目終わってるのに
     2トン取っていったんですか?


Answer:え?だってかゆみ止め飲んで来たっちゃもん



藤木、初心者はサークルに入れてもええけど、
頭おかしいやつはいれるなよ。







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無題
麻雀とゲームばっかりやってるやつは女に甘い。
これ豆な。
Beck 2017/01/15 (Sun) 23:48 編集
無題
コメントありがとうございます。
若鶏のからあげ 2017/01/15 (Sun) 23:56 編集
プロフィール
HN:
若鶏のからあげ
性別:
男性
趣味:
料理
自己紹介:
時は来た!それだけだ!

HNの由来:
好きな食べ物から

ブログ名の由来:
僕の国という意味です。

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