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日記だったり、ネタだったり、備忘録だったり。 若鶏のからあげ先生が日常をユーモラスに描きます。
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結婚して半年。

朝から、体に違和感を感じでいた。





左の玉が痛い。





今日、出勤してからさらに痛みが増した。

玉がフリーになる度、ズキズキと鈍痛が襲う。



課長が軽快に出勤してくる。

「おはよう、若鶏!」

「おはようございます。課長、ちょっとご報告があるんですが。」

「何だ。」

「片玉が痛いです。」

「まじか。大丈夫かよ。やばかったらすぐ言え。」

「はい。」


痛みに耐えながらパソコンの前でメールや溜まっている作業を片付ける。

片玉が痛い。片玉が痛い。

Kata Tama Itai Kata Tama Itai

KTI KTI

もう頭のなかで、痛みがぐるぐる回っていく。


昼休み、あまりにも玉が痛いので一度、トイレで確認。



3倍くらいに腫れ上がっていた。


正確には腫れているのは玉じゃない。

玉袋の血管みたいなみたいなやつがパンパンに腫れて、

糸こんにゃくのような感触になっている。

色もおかしい。そして熱い。

すでに僕の玉はお亡くなりになっている気がする。

嫁にメールを送る。



件名:片玉が痛い
本文:玉置浩二、マジで。



嫁から速攻「病院にいけ!」とメールが返ってきた。

痛みに耐えながら書いた渾身のボケへのツッコミはなかったが、



病院という発想はなかった。



そうと決まれば、すぐに病院だ。



だけど、KTIの症状はどの科を受診したらいいんだろうか。

ネットで調べてみる。

とりあえず、会社のPCからgoogleに「玉の痛み」と打ち込んでみた。

googleの予測変換で「金玉の痛み」が出てくる。



さすがgoogle。


会社のPCだし、ほんの少しぼかして「玉」と表現しているところ。

ダイレクトに「金玉」という表現を予測してくれる。


そんなgoogleの検索結果から、泌尿器科でよさそうということがわかり、

近くの泌尿器科に行くことにした。

課長に「やっぱり玉が痛いので、病院に行ってきます」と告げる。

「まじか、ちょっと見せてみろ」

「えっ?」

トイレで玉を見せる。


「こちらでございます。」

「うん、これは・・・すぐ病院だな。」


なぜ見たかったのだろう。

見せる必要があったのか、興味本位か。


真相はわからないが、すぐにタクシーを捕まえ

病院に向かった。



受付に到着。

受付の女性が2人いたが、

北川景子に良く似たきれいな女性に「お願いします」と保険証を提出。


その女性が恐る恐る

「あの、今日は、泌尿器科の方でいいですか?」

と聞いてくる。

ああ、ここは性感染症もやってたっけ。

「そうです。泌尿器科でお願いします。」

「わかりました、じゃあこの問診票を書いて、あちらでお待ちください。

 それと、おしっこの検査があるので、おしっこは我慢しててください。」
 
「はい。」

北川景子に「おしっこ」やら「我慢して」やら言われ、

すぐに僕のロビンソンが宇宙の風を感じ始めた。


待合室で問診票を書く。

Q:今日はどのような症状ですか?

選択欄を見渡せども、KTIの症状はない。


仕方なく、その他に○をつけ(睾丸が痛い)と書き込む。


それで、住所、名前を書いて、北川景子に提出。

その問診票をカマキリによく似た受付の女性にシュッと奪われ、


「大変失礼ですが、こちらの症状ではございませんか?」


と聞かれる。

女性は「性病の疑いがある」のチェック欄を指さしていた。



「いや、その、無いです。僕は、妻とだけなんですよ。」



僕は急に横から出てきたカマキリに訳の分からないことを口走り、

席に戻る。



「若鶏さーん!ちょっとお話いいですかー?」

と白衣を着た牧瀬里穂に似た女性が僕を呼ぶ。

個室でお話をすることに。


「いつごろからこの症状が出ましたか?」

「今日の朝です。」

「どんな感じで痛いですか?

「なんかジンジンする感じです。」

「わかりました。後ほど詳しく見ますので、
 
 あちらのトイレで検尿をお願いします。」

「はい」


うーん、詳しく見られるのか。

こんなことなら、おしぼりかなんかで

きれいきれいしてきたらよかったな。


トイレで検尿を終え、診察室の前で待つ。




若鶏、齢、三十にして立つ。でも勃たず。

そんな風に言われたくない。

運命の扉の前で、僕は祈った。

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