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日記だったり、ネタだったり、備忘録だったり。 若鶏のからあげ先生が日常をユーモラスに描きます。
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会社の偉い人たちにハメられて、
東南アジア視察団の団長を務めた、
我が上司、清田部長。
無事、真っ黒に日焼けして帰って来た。

日本に戻って清田部長をすぐに待っていたのは記者会見の準備だった。

東南アジアフェアをやると大々的にメディアに発信するためだ。

社長自ら記者発表するため、原稿の下敷きとして、
清田部長の視察報告書が使われることになった。



「ホテルの門を入ると、散弾銃を持った警備員が
 我々を覗きこんだ。」



こんな一文から始まる報告書を見て、社長が大激怒。



「お前ら川口探検隊か!原住民みたいな書き方するな!
 今から東南アジアフェアでコラボする相手に失礼だろ!」



社長が怒るのもごもっともな報告書だったので
清田部長の報告書を柔らかく編集するプロジェクトチームが結成され、
記者会見の原稿が出来上がっていった。



記者会見当日、原稿が完成。
視察団のメンバーと清田部長、社長が記者会見の会場に足を運ぶ。

会場の作りが、正面に机が並ぶ、謝罪会見の時のスタイルだったため、
社長が大激怒。


「謝るんじゃないんだよ!違うんだよ!
 メディア招待会みたいな、ロの字で作りなおせ!」

清田部長が慌てて会場を作り直す指示を出す。




「清田、記者会見は始めてか?」

社長が清田部長に聞く。

「はい、始めてです。」

「だったら、今日、俺がばっちり決めるから、
 お前は何も喋らず、俺を見とけ!」

「わかりました。」

社長が、男らしく「今日は俺が決める!」宣言をしたので、
視察団のメンバーも安心して、記者会見に望んだ。



メディアの方々が会場入りする。
徐々に高まってくる緊張感。

とうとう東南アジアフェアの記者会見が始まった。



が、さすが社長。

最初に冗談から始まり、緊張感を一蹴。
メディア慣れしている感じだった。

「東南アジアフェアをするにあたって、
 まずはこちらの清田と主要メンバーで
 現地の視察に行ってもらい、交流をしました。」

報告も終わり、みんなの緊張感も解け、
記者からの質問が始まった。


「視察に行ったということですが、現地の雰囲気は
 どうだったでしょうか?
 清田さん、よければお聞かせ願いますか?」


清田部長が社長を見る。

社長が大きく頷く。

GOサインだ。






「ホテルの門を入ると、
 いきなり散弾銃を持った
警備員が見えましてね。
 とんでもないところに来ちゃったなと思いました。」






社長大激怒。



記者会見は無事に終了したものの、
清田部長は3回のお説教をくらいました。





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