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日記だったり、ネタだったり、備忘録だったり。 若鶏のからあげ先生が日常をユーモラスに描きます。
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若鶏のからあげ、29歳

職場に企業研修で西岡さんという
学校の先生が派遣されてきた。

西岡さんは県内の中学の英語の先生をしており
今回、民間企業に1年間研修ということで
僕達の会社で働くことになったそうだ。

会社のいろいろな部署を経験したいとのことで
4ヶ月交代くらいで部署を異動していき、
最後の3ヶ月に僕達の部署に到着しました。

机とパソコンは用意したものの
僕達の部署は専門性が高く、
すぐに業務に入ることは出来ません。

そこで、上司と何をさせようか考えた結果、

英語の先生という職業を活かし、
うちのウェブサイトの英訳をさせてみてはどうか
という話になった。

そのことを西岡さんに言うと

「まかせてください!」

と快く引き受けてくれました。



僕もどうやって翻訳するか興味があったので
この機会に翻訳テクニックを盗んでやろうと考え

西岡先生の様子をずっと観察することにしました。


西岡先生はまず、ノートに全ての文章を書き写しました。
そして、単語を英語に変換して
ノートに書き込んでいきます。


なんだ、普通のやり方だな。
この調子なら、明後日には終わるな、と思っていると

先生がFAXの送信方法を聞いてきました。

なんでかな?と思いましたが、
FAXの送り方を教えてあげました。






2日後


西岡先生宛にFAXが届いています。
先生の学校のALT(外国人)の先生からです。

そして、FAXから送られてきた文章を
1日かけてワードに打ち込み、




「できました!」



と僕の前に持ってきました。






いやいや、できましたじゃないよ。


やったのはALTの先生や!


お前はこの研修で一体何を学んだんだ!


これじゃあ手柄の横取りじゃないか!



と口から出そうになって、思いとどまった。















おや?









手柄の横取り?








そういえば
それがうちの会社で一番出世する方法だった。



研修の成果が出てるじゃないか。



西岡先生は完璧に仕上がった翻訳を見せながら


「若鶏さん、この元々英語の部分がイギリス英語だったんで
 アメリカの表現に変えておきましたけどよかったですか?」


という、自分がやったアピール。


「さすがですね。」


というと、



「いやー、まだまだです。」



と人の仕事にケチをつける。






この研修で
いつ正社員にしてもおかしくない、
立派なうちの社員が育ちました。




この研修の成果を存分に活かして
生徒を導いてやってください。


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無題
人の仕事にケチをつける、アーハン?
バッカム 2015/01/25 (Sun) 10:46 編集
無題
バッカムさん
そうやって教えてもらったら、逆に反発してうまくいきそうな気がする
若鶏のからあげ 2015/01/25 (Sun) 11:20 編集
無題
まさに、パァーフェクツリリーフですね
おや?これは失敬。

母国の訛りが出てしまいました。
beck 2015/01/26 (Mon) 20:21 編集
無題
beckさん
コメントありがとうございます。
母国は富良野でしたっけ?
若鶏のからあげ 2015/01/27 (Tue) 00:14 編集
プロフィール
HN:
若鶏のからあげ
性別:
男性
趣味:
料理
自己紹介:
時は来た!それだけだ!

HNの由来:
好きな食べ物から

ブログ名の由来:
僕の国という意味です。

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