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日記だったり、ネタだったり、備忘録だったり。 若鶏のからあげ先生が日常をユーモラスに描きます。
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若鶏のからあげ、22歳

友達の藤木君に誘われ、
毎週土曜日の朝に公民館で開催する
麻雀教室の先生として
生徒に麻雀を教えることになった。

生徒はもう会社を定年退職した
60~80歳のおじいちゃん、おばあちゃんがほとんど。

役もわからないし、手が震えてるし
牌を持ってきて捨てるまで2、30秒かかるし
1半荘に2回はチョンボが出る。

かと言ってそんな歳の人に教えて直るわけは無いので
ほんと、牌を触ってもらうボランティアのような感覚で
指導していた。


そんなある日、
麻雀教室に一人の熟女マダムが入会してきた。

そのマダムは、
麻雀は全くわからないが、
主人がいつも楽しそうに麻雀をしているのを見て
私もやってみたい!と思って入会したそうだ。

ご主人のために麻雀を覚えたいなんて、
何てご主人想いの素敵な人なんだと感動した。


そうだよ、思い出したよ。
麻雀を始めたあの頃を。


麻雀っていうのはコミニュケーションなんだ!
麻雀をお金を刈り取る理由にしてはいけないんだ!


よし。


デヴィ夫人にそっくりなそのマダムに
本当に麻雀を教えてあげたい。


そう思った僕は、麻雀初心者用テキストを渡し、
毎週毎週デヴィ夫人に
マンツーマンで指導を始めた。

3回程、授業をしたころ
デヴィ夫人から、

「先日、主人と麻雀をしてみたんですが、
 まだまだだと言われてしまったので
 実践形式での練習がしたいです。」

と申し出があった。


それならばと、
お手伝いで参加している友達の北室君に
指導対局を準備してもらった。


デヴィ夫人と北室君と教室のおばあちゃん二人で
対局が始まる。


デヴィ夫人の様子を後ろから見ていたが、
手つきもおぼつかないが、一生懸命頑張っていた。


僕が後ろからあれこれ言うのもデヴィ夫人の成長を
妨げると思い、

「何かわからないことがあったら聞いてください」

といい、離れた椅子に座って、様子を見守っていた。



教室にはいろいろな麻雀のテキストがあり、
その一つを読みながら、次はこれを教えよう、
あれも教えなきゃと思っていると


デヴィ夫人の声が聞こえた。









「チー!」




お、積極的に頑張ってるな、と思い、

本を伏せ、卓の方に視線をやる。



すると北室君が






「あ、あ、あ!」




と口をパクパクさせながら、


デヴィ夫人が晒している牌を指さしている。





何が起きたのか、卓に確認しに行く。











六索六索九索 











カオス!



北室君はこの晒された牌の
何から突っ込めばよいかわからずに、
パニックに陥っていた。



しかも、その間、同卓したおばあちゃん二人は
この違和感に全く気づかず、
打牌が完了。


デヴィ夫人はアガリ放棄に。


今まで教えていたのは何だったんだ!
心底落ち込んだ僕は何がいけなかったのだろうと
デヴィ夫人の持っていた麻雀初心者用のテキストを
パラパラと眺めてみた。


そこにはこう書かれていた。


和了った時、
ロンの場合・・・その人からお祝い
ツモの場合・・・みんなからお祝い



うーん、このテキストがおかしい気がする。






まとめ

麻雀をお金を刈り取る理由にしてはいけないよ、千石君。









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無題
ありがとーございます。
こんな話を待ってました!
懐かしい(笑)
バッカム 2015/01/23 (Fri) 09:18 編集
無題
バッカムさん
コメントありがとうございます。麻雀ネタはたくさんありすぎて切り出し方がむずかすぃ。
若鶏のからあげ 2015/01/23 (Fri) 12:24 編集
無題
そうやって島根ではリアルドサ健やられてた話ですよね。
公民館の2階は鉄火場
beck 2015/01/23 (Fri) 14:47 編集
無題
beckさん
公民館ではしていません
若鶏のからあげ 2015/01/23 (Fri) 21:42 編集
プロフィール
HN:
若鶏のからあげ
性別:
男性
趣味:
料理
自己紹介:
時は来た!それだけだ!

HNの由来:
好きな食べ物から

ブログ名の由来:
僕の国という意味です。

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