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日記だったり、ネタだったり、備忘録だったり。 若鶏のからあげ先生が日常をユーモラスに描きます。
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誤フー事件(記事:風にきえないで)を起こした、水田君。
麻雀の強さは本物だった。
まさに怪物と呼ぶにふさわしい強さだった。

麻雀サークルに入るやいなや、周りのサークルメンバーを食い荒らし、
お金を巻き上げていく。

徐々にサークルメンバーが麻雀サークルに顔を出さなくなっていく。


僕たちはお金を賭ける麻雀をするために麻雀をしているんじゃない。


ただこういう状況になったとき、より強い力で押さえつける必要がある。

そこで水田討伐メンバーが結成される。


会長、若鶏。

世界麻雀選手権日本代表、藤木。

学生プロ雀士、ヨウヘイ


現時点での最強のメンバーが集められた。


ただ、そのメンバーの力を持ってしても、
勝てるかどうかわからない。

そこで、ヨウヘイから、
飲んだ後に麻雀という作戦が提案された。


やまたのおろち作戦。


べろべろに酔わせたあとで、麻雀を打ち、
刈り取る。

という完璧な作戦だ。


決行は、サークルの定例会後の飲み会の後に決まった。

サークルの飲み会は、
大学内の学生会館内の会議室で、
飲み物持ち込みで行うことになった。

ヨウヘイが実家から送られて来たという
泡盛を片手に現れる。


「さすがだな、ヨウヘイ。」

「念には念をいれないと。」


ヨウヘイが水田君に泡盛をガンガンに進める。

水田君も特に何も考えず、ガンガンに飲む。


飲み会開始から30分で水田君がベロンベロンに酔っ払う。


「ちょっとトイレ行ってきます。」

案の定水田君がトイレに駆け込んだ。

「おいおい、大丈夫か?」

なんて言いながらトイレに送り出す。



トイレに入ったあと、水田君の体調を確認するために

トイレに向かう。








プッ・・



プリプリプリプリ・・


と怪音が聞こえた。





僕たちは震え上がった。

ヤツは気分が悪くてトイレに行ったのではなく
大をするために、トイレに行ったのだ。



ヤツは酒も飲めるのか・・・・

やまたのおろち作戦も通用しないなんて、
これはいよいよガチの麻雀を打たなければいけない。



そう腹をくくった時、
僕の体の中からありえないほどの熱を感じた。

いつもそうだ。

大きな勝負をするとき、僕の体温は1~2度、
時には4~5度ほど体温が上昇する。

僕はこれを勝負熱と呼んでいる。



5分後、
トイレから












オロロロロロロロロ!
ウエェェェェェェ!








というさらに恐ろしい怪音が聞こえてきた。





これはいかん。
普通に吐いてる。



せっかくの泡盛が台無しじゃあないか。






と思っていたら、更にありえない音が聞こえた。














ジャボン!











そのなにか水しぶき系の音の後、
トイレの中から音が全く聞こえなくなった。






僕は、怖くなって



「おーい、水田ー?」


と恐る恐る声をかけた。



返事がない。



トイレのドアをトントンと叩いてみる。

「水田ー?」



返事がない。






僕は、そして、
ジャボンの意味を考えていた。



どう考えても水しぶき関係の音。

最悪、顔面からダイレクトの可能性がある。



麻雀サークルを潰さないためにやった飲み会で
麻雀サークルを潰しかねない事態だ。



咄嗟に隣のトイレの個室に入る。

便座に飛び乗り、トイレ上空から水田君の状態を確認する。




セーフ!



便器に入っていたのは右手だった。
顔ではなかった。

最悪の事態は回避された。





僕はすぐに掃除用具室からデッキブラシを取り出し、

それを使ってトイレ上空から鍵を開けることに成功。








トイレのドアを開ける。








パンドラボックスを開いたように、
世界に様々な災いが降りかかる。





便器に突っ込んだヤツの右手は自分の放出した
シチューとカレーがカルボナーラのように絡みついている。

口から喉にかけてシチューのようなものが
こびりついている。

おそらく大をしている時に、吐き気を催したのだろう。
下半身は完全露出。

その下半身の穴からは未だにマグマが噴出され
ジュクジュクと湯気を立て、
床に流れ込んでいる。













「な゛ん゛でだよ゛お゛お゛ぉぉぉ」






僕は藤原竜也ばりの咆哮を上げ、

ヨウヘイと藤木を呼ぶ。


3人で水田を全裸にし、

汚れた服を用具入れにあったバケツにいれて回収。

ホースを取り出し、
水田に直接水をかけてゲロとクソを洗い流す。

多目的トイレに新聞紙を引き、
とりあえず水田を安置、汚れたトイレを掃除し始める。


途中水田の様子を見に行くと、

さらに上からと下からで土石流が見られたが、一旦放置。


トイレの掃除が完了。



全裸で安置の水田の様子を見に行くと、
土石流の上で寝返りを打っており、
激しく自打球。



多目的トイレも汚れてしまったため、
さらに水をかけ、水田ごと洗い始める。


水田君が、寒さでガタガタ震え始める。


新聞紙でグルグル巻きにして安置


コインランドリーに向かう。




コインランドリーで1時間かけ服を選択し、戻る。

多目的トイレのドアを開けると、ヤツがいない。





新聞紙の抜け殻だけがある。


ヨウヘイが新聞紙を触りながら、

「この様子だと、まだ遠くにはいっていないはずだ。」

と大まじめに言い出す。

服を着ていないのに遠くに行っていたら
それはもう変質者です。



注意深く、床を調べると、

茶色い足あとが廊下の奥まで伸びている。






ゴクリ。






すると奥からヒタッヒタッと足音が近づいてきた。






「若鶏さん!どこいってたんですかー!」





水田が、泣きそうな顔で駆け足で近づいてきた。

全裸で。





「起きたら服がないんですよ。」


「ほら、これ」

洗いたての服を渡す。




「あ、ありがとうございます!」






こうして、麻雀サークルは潰れずに済んだ。

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無題
研究会を揺るがす大事件だ!
バッカム 2015/06/13 (Sat) 11:56 編集
無題
研究会の闇。
公安に揉み消される事件。
バッカム 2015/06/13 (Sat) 12:28 編集
無題
バッカムさん
ありがとうございます。
若鶏のからあげ 2015/06/13 (Sat) 12:38 編集
無題
汚すぎでワロタ
まさにケイオス
beck 2015/06/13 (Sat) 13:01 編集
無題
beckさん
これ以上のケイオスな話はないね
若鶏のからあげ 2015/06/13 (Sat) 14:35 編集
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若鶏のからあげ
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男性
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自己紹介:
時は来た!それだけだ!

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好きな食べ物から

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